X線天文衛星``あすか''(Astro-D)は、わが国 4 番目のX線天文衛星 である。 1993 年 2 月 20 日午前 11 時 (JST) に鹿児島宇宙空間観測所(KSC) より、M-3SII 型ロケット 7 号機により打ち上げられ、 近地点高度が約 520 km、遠地点高度が約 620 km の略円軌道に投入された。 衛星重量は約 420 kg、軌道上でオプティカルベンチを伸展したときの 長さは約 4.7 mです。
``あすか''の特徴は、約 0.5 - 10 keV の広いエネルギー範囲で 大きな有効面積をもつ X線反射望遠鏡を搭載し、いままでにない エネルギー分解能で分光をし、同時に撮像を行なうことができることにあります。
軌道上での``あすか''の概観は図(1.1)のようになります。