next up previous contents
: Filter file をつかう : GISデータの扱い : RTI によるバックグラウンドの除去  ; 目次

ライトカーブを描く

データがいいかどうかを見るためにライトカーブを描いてみましょう。

  CasA_g2:ASCA-GIS2-PH > extract curve
``extract''[*] をしたときに、

  CasA_g2:ASCA-GIS2-PH > extract curve
   Extractor 1.0p
   XPI 2.1s
   Doing file: /uzuki/d2/sonobe/frf/ft930801_1340_2309G200770H.fits
  WARNING:  Keyword name DET_XSIZ not found or 0, try SET XYNAME
   Keyword name DET_YSIZ not found or 0, try SET XYNAME
  Failure for  extractor
  Error in extractor.
のような警告がでたら、これは、ascalin がきちんとかかっていないことが 原因であると思われます。science file を fdump でみて、かかっていなかったら もう一度 ascalin をかけ直してください。

しばらくするとXSELECTのプロンプトが返ってきます。 今の場合、defaultではbinsize=16.0になっています。 binsizeを64.0秒に設定したい場合は、


  CasA_g2:ASCA-GIS2-PH > set binsize 64.0
  CasA_g2:ASCA-GIS2-PH > extract curve
で変更できます。また、次回からbinsizeは64.0になります。 binsizeがあまりに小さい[*]とqdpで dataが大き過ぎるという警告がでますが、 ライトカーブは見ることができます[*]

データをbinまとめする時、データの端の部分で中途半端な時間のデータが現れます。この中途半端な時間のbinを除きたい時は、


  CasA_g2:ASCA-GIS2-PH > extract curve exposure=1.0
と打ちます。''exposure''というパラメターを0にすると(デフォルト)、とにかく1秒でもbinにデータが入っていれば、そのbinは、以後のデータ処理で使われます[*]

ライトカーブを見るには次のようにします。


   CasA_g2:ASCA-GIS2-PH > p cur
タイムリージョンを切りたい場合には、

   CasA_g2:ASCA-GIS2-PH > filter time
     CURSOR              -->  Enter timing filter with the mouse    ←(1)
     FILE                -->  Enter file containing timing filters
     MJD                 -->  Enter timing filter in MJD
     QUIT                -->  Quit filter time
     SCC                 -->  Enter timing filter in SpaceCraft time
     UT                  -->  Enter timing filter in UT
   > How do you want to enter your timing filter? >[quit] CURSOR
(1)は、マウスを使ってタイムリージョンを決めます。

   PLT> exit
を実行する[*]とタイムリージョンを設定できる状態になります [*]。 その状態でstart timeにしたいところにポインターをもっていきマウスの左ボタンをクリックします。 すると、ライトカーブの上の方に緑色の小さな十字がでてきます。 次に、end timeにしたいところでクリックすると start-end timeの間に直線が引かれます。 さらに、その間でいらない時間があったら、 その時間の間にポインターをもっていき ``e''を押すと、 その時間は削除されます。

PLT$>$のプロンプトに戻したい時は ``p''を押し、 XSELECTのプロンプトにしたかったら ``x''を押します。

タイムリージョンは ``CasA_g2_cursor_time001.xsl''というファイル[*]に ASCAタイム[*]で FITS 形式でかかれます。 この後、extractというコマンドを打てば、自動的に今指定したタイムリージョンが 読まれます[*]。 XSELECT終了時にsave[no]とすると``CasA_g2_cursor_time001.xsl''は 消されてしまうのでタイムリージョンは自分のわかりやすいファイルネームにしておくとよいでしょう。


  CasA_g2:ASCA-GIS2-PH > save time cursor time
time.curs_gtiという FITS 形式のタイムリージョンファイルが生成されます。 また、

  CasA_g2:ASCA-GIS2-PH > save goodtime good.time
とすると、GTI[*]等が ASCII でかかれます。

すでにセーブされているタイムリージョンファイルや、 自分で作ったタイムリージョンファイルを読み込むには次のようにします。 仮にファイル名を time_region.dat [*] とします。


   CasA_g2:ASCA-GIS2-PH > filter time file time_region.dat
逆に、タイムリージョンをclearしたい場合は、

   CasA_g2:ASCA-GIS2-PH > clear CURSOR
   CasA_g2:ASCA-GIS2-PH > clear FILE
です。

もう一度``extract curve''をすると今度は今までに指定したタイムーリージョンでライトカーブがかかれます。


   CasA_g2:ASCA-GIS2-PH > extract curve
                 :
                 :
   CasA_g2:ASCA-GIS2-PH > plot curve
 PLT> exit

ライトカーブをセーブするにはそれぞれの時点で


   CasA_g2:ASCA-GIS2-PH > save curve g2_curve.fits
   Wrote FITS light curve to file g2_curve.fits
のようにすれば、 ``g2_curve.fits''というファイルネームでFITS形式でセーブされます。 このファイルはfplotで見ることができます。

qdp のままライトカーブを保存したいときは、


   CasA_g2:ASCA-GIS2-PH > p cur
   PLT> wdata g2_qdp_curve
   PLT> whead g2_qdp_curve
のように、PLT$>$ のところで上記のようにデータとコマンドのファイルを つくります。wdata とすると、
[4]``g2_qdp_curve.qdp''というデータファイルを つくります。whead とすると、``g2_qdp_curve.pco''という qdp のコマンド ファイルをつくります。あとは、普通に、UNIX のコマンドラインから、

   sonobe@izayoi 74 > qdp g2_qdp_curve.qdp
とすれば、ライトカーブを見ることができます。



WATANABE Manabu 平成12年8月10日