``あすか''のXRTに使われている光学系は多層薄膜型斜入射光学系と よばれるものである。 このタイプの望遠鏡は鏡面基板を極限まで薄くすることで 反射鏡の積層数を増やして開口効率と有効面積を高めている。 4台の XRT が搭載されており、 それぞれの焦点面(焦点距離:3500mm)に SIS、GIS が 2 台づつ置かれている。
高い反射効率を極めて軽い重量で実現するため、 ある程度の結像性能の低下を余儀なくされている。 結像性能は 〜 3 分角(HPD)である。
このような XRT の特性として、点源を観測すると蝶々のような十字が 現れたり、また、視野外に明るいソースがいると、 stray light (迷光) がみられます。