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: 光軸(Optical Axis) : X線天文衛星``あすか'' : SIS  ; 目次

GIS

GIS[*]は、 大きな視野(直径 〜 50 分角)、良い時間分解能、 高エネルギー領域での高い量子効率をもっており、SIS と相補的な関係にある 検出器である。 エネルギー分解能は 〜 8% (@5.9keV) である。 二台の GIS が XRT の焦点面に配置されている。

GIS には観測モードとメモリチェックモードがある。 観測モードには、PH[*] モード、 PH PCAL[*] モード、 MPC[*] モードがあり、 通常の観測では PH モードが使われる。 PH モードでの観測可能な最大強度と時間分解能を表(1.2) に示す。


表 1.2: GIS PH モードでの観測可能な最大強度および時間分解能
 ;;  ;; 時間分解能
ビットレート (GIS2,3合計) タイミングビット数
 ;; [カウント/秒] 0 ビット 10 ビット
High 256 62.5ms 61$\mu$s
Med 32 500ms 488$\mu$s
Low 8 2s 1.95ms

2台のGIS にはそれぞれキャリブレーションソースとして、 $^{55}$Fe (5.895 keV) が載せてあり、 これが 500 ch になるようにゲインが補正される。 ガスセルの Be 窓はメッシュと井桁で支えられており、 比較的あかるいソースをみたときは、 イメージ上に井桁をはっきりと見ることができる。



WATANABE Manabu 平成12年8月10日