地球からの距離

カテゴリー: 物理・天文学関連

地球から天体までの距離は、主に「○光年」というように表しています。これは赤方偏移の値から、計算によって導かれたものです。

ほとんどの天体は地球から遠ざかっており、このため宇宙は一様に膨張していることが1929年に発見されました。遠ざかる速度は、ほぼ天体までの距離に比例しています。発見者の名前を採って、これをハッブルの法則と呼び、距離と速度との比例係数を、ハッブル定数と呼びます。

赤方偏移を距離に変換するときは、宇宙モデルを仮定して計算します。仮定する宇宙モデルによって、求められる距離に差が出てしまいます。
このサイトでは、z(赤方偏移)から距離への変換式を以下の式で統一して求めています。


計算式
c:光速、Ho:ハッブル定数、q(qo):減速パラメータ
*1:減速パラメータとは、膨張宇宙モデルにおける膨張の変化の、「減速」の大きさをあらわす数字です。なぜ減速するかというと、宇宙全体にある重力のためです。