天体の位置

カテゴリー: 物理・天文学関連

天体の位置を表すためには、赤道座標を使用します。赤道座標は、地球の表面と同じように、経度(赤経)と緯度(赤緯)で表します。

天の赤道は地球上の赤道を天球に投影した仮想の線です。太陽の通り道である黄道とは、春分点と秋分点で交わります。赤経は赤道座標の経度で、春分点を基準に測ります。地球が約24時間で自転するのに合わせ、東回りに時・分・秒で表します。

春分点は、1年に約50秒角の割合で西方に移動します。天体の多くは1950年1月1日時点での春分点を基準にしていますが、最近では2000年1月1日時点での春分点(うお座)を基準とする表し方もあります。これを2000年分点と呼び、「J」を付けて区別しています。

赤緯は天球上の位置を表す座標で、天の赤道からの角度です。北半球は+、南半球は?の符号で表します。赤道面では0度、天の北極では+90度、天の南極では?90度となります。