サブミリ波

sub-millimeter wave
カテゴリー: 物理・天文学関連
  (1オングストローム:1000万分の1ミリ、1ミクロン:1000分の1ミリ)
波長1mm以下の電波のことをサブミリ波といいます。

電気通信では波長0.1mm以下の電磁波赤外線として扱われますが、天文学ではこの波長域まで含めてサブミリ波と呼ぶことがよくあります。

ミリ波同様、宇宙空間に存在する多くの分子が、この波長域で輝線を発するので、宇宙空間の分子を研究するためによく用いられます。また、星間塵の熱放射を捕らえるのに適した波長域であり、星間塵の観測にも用いられます。

サブミリ波は、ミリ波よりも更に波長が短いので、より高い解像度で観測することができます。

地球大気によって遮られる波長域が広いため、気球やロケット、人工衛星などによって観測が行われてきましたが、地上でも観測条件の良い乾燥した高山に望遠鏡が設置されるようになってきました。