初期運用

flight sequence

人工衛星を打ち上げてから、衛星を本来の目的に使用できるように環境を整えていくための、初期段階の運用を初期運用といいます。

初期運用は、今後の衛星の状態を左右する重要な作業です。打ち上げ前には、初期運用を円滑に行うための、綿密な計画が立てられます。安全対策はもちろん、万が一に異常が起きた場合の対応策も、何重にも検討されています。

初期運用で行われる作業は衛星によって異なりますが、太陽電池パドルの展開や、衛星の軌道調整などがあります。とくに「はるか」やASTRO-Gの場合は、電波観測のための大型アンテナを展開するという、特殊な作業があります。