観測した電波を合成する際に、大気の揺らぎなどによって生じる位相のズレをなんらかの方法によって補正することをいいます。
これを行うことで、画像の質や天体位置の精度が向上します。
位相補償の方法としては、比較的強度の強い近傍の較正天体の観測を行い、その信号を基準にして観測天体の信号を補正する方法が標準です。具体的には観測天体と較正天体との観測を高速で切り替えて行う高速スイッチング観測、2つの受信機が設置された望遠鏡で2つの天体を同時に観測する2ビーム観測等の方法があります。
関連リンク ※別ウィンドウが開きます。
VSOP-2:要求される性能 6.位相補償性能
VERAサイト:VERAの特徴 2ビーム
VERAサイト:位相補償イメージングに成功 VERA NEWS第22号