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今月のDARTS

Radiation Belt by Akebono

長年にわたる「あけぼの」衛星による放射線帯消長の観測

「あけぼの」衛星は、1989年2月に、 オーロラ現象の解明を主目的として打ち上げられました。19年以上経った今も、 半数の観測機器は、打ち上げ時とほぼそのままの性能を維持してデータを取得しています。 そのため、地球近傍のプラズマ環境の長期間にわたる変動現象を、 同じ観測機器によって見られるようになりました。

地球近傍の宇宙空間のプラズマ環境は、 11年周期で変動する太陽活動の影響を強く受けることが知られています。 図は、打ち上げから2006年までの放射線帯の消長と太陽の黒点数(太陽活動度)を示しています。 太陽活動度が大きくなるとともに、放射線帯が大きく発達していることがわかります。 また逆に、太陽活動度が小さくなるとともに、放射線帯が小さくなっています。

このように放射線帯を継続して長期間、観測した衛星は、国際的にもほとんどありません。 最近、「あけぼの」衛星は、2010年度末までの運用延長が認められました。それによって、 世界で初めて、太陽の磁場の反転周期である22年間の完全な観測を行うことが可能になります。

松岡彩子 (宇宙科学研究本部)

2008年6月

最終更新日: 2018年06月13日