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今月のDARTS

SGR0501 light curve by Suzaku/XIS 
「すざく」が、2008年9月にTOO観測を行ったガンマ線リピータ SGR 0501+4516のライトカーブです。 スタートから10000秒の手前で、急に天体が明るくなっていることが分かります。 これは、観測中に起こったバースト現象です。このプロットは、UDON を使って作成しました

チャンスを逃すな — TOO 観測

天文衛星でのTOO (Target Of Opportunity) 観測について紹介します。 衛星や天文台が観測する天体や領域は、ふつう、数ヵ月から数週間前には計画されています。ただし、宇宙には突然に明るくなったり、バーストを繰り返したりするなど、突発的な現象が起こります。例えば、世界中の「ハンター」や広い空をモニターしている衛星によって超新星やガンマ線バーストが発見されます。このような現象が発見されると、天文学者は急いで、衛星のディレクターに観測を提案します。 特に重要な現象の場合には、TOOを待たずに、ディレクターが自ら観測を行うこともあります(Director's time; DT)。 このような現象は、できるだけ早く観測するのが有効です。したがって、ディレクターが有効と判断した場合は、運用プログラムが速攻で作成されます。うまく進むと提案から数日後に観測が行われます。その後のデータ処理も最優先で進められ、データがDARTSから公開されます。このような突発天体の観測は、世界中の公開天文台で行われています。いつもではありませんが、時にはこのような観測によって、天文学が大きく進むことがあります。

DARTS を使って調べたところ、「すざく」 では、現在までに12件のTOO観測のデータが公開されています。 (Suzaku Queryから)"Line is full"として検索すると観測提案のアブストラクトを読むことができます。 また、UDON を使ってQL解析することもできます。 2008年の10月には、(偶然にも)三天体が続けてDT枠で観測されました。 これらのTOO/DTのデータは、提案者だけでなく、世界中に即時に公開されます。

「あかり」 も多くの天体を DT 枠で観測しています。これらのデータの大部分が公開されています。 AKARI/Query からSelect Proposal/Select DTで検索できます。

田村隆幸 (ISAS/JAXA)

2008年10月

最終更新日: 2018年06月13日