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今月のDARTS

DARTS月惑星科学の公開

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Fig 1: DARTS "月惑星科学の公開" 近日公開予定。


DARTSは宇宙科学衛星のデータアーカイブとして、多くの研究者によって利用されています。しかしながら月・惑星・小惑星といった探査機による科学データをアーカイブするための「月惑星科学」の項目がありませんでした。その理由は日本の惑星探査機がまだまだ黎明期であり、他の分野と比較して月惑星科学分野のデータが乏しかったことが原因です。

ここ10年間の間に、小惑星探査機「はやぶさ」や月周回衛星「かぐや」により科学データを取得し始めたこと、さらに打ち上げ予定である金星探査機「Planet-C」や水星探査計画「Bepi Colombo」など今後のデータ取得が見込まれることなどを背景に、日本の月惑星科学の分野として、将来構想を睨んだデータアーカイブを考える必要がでてきました。現在DARTSには「はやぶさ」の項目しかありませんが、将来的には月惑星科学に関するデータは全てDARTSからアクセス可能なよう整備していきたいと考えています。

Hayabusa top page Hayabusa AMICA data.
Fig 2 (left): HAYABUSA トップページ
Fig 3 (Right): HAYABUSA AMICA Shape Model データ


また国際社会の動きとしてInternational Planetary Data Alliance(国際惑星データ連合,略称IPDA)が発足され、NASAのPlanetary Data System(PDS)やESAのPlanetary Science Archive(PSA)に対して、データの共有化や共有方式の標準化検討が始まりました。きっかけはNASAとESAのデータ共有ですが、データを取得する可能性のある世界中の機関を集めて、その方法について検討を行っています。

具体的なIPDAのデータ共有方式に関する活動の一つとしてPlanetary Data Access Protocol(PDAP)の開発を行っています。PDAPはインターネット上のプロトコルとして定義され、利用者がPDAPサーバにURL形式でアクセスすることで、ブラウザやその他のツールを用いて簡単にデータ検索が行えるよう設計しています。IPDAの活動の一環として、はやぶさデータのPDAPサーバを開発し、DARTS月惑星科学のPDAPという項目を立ち上げています。

後発となるDARTS月惑星科学ですが、先人の知恵と経験を踏襲し、よりよいデータアーカイブを構築していければと考えております。

山本幸生 (ISAS/JAXA 宇宙科学情報解析研究系)

2009年5月

最終更新日: 2018年06月13日