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今月のDARTS

図1. 「すざく」で観測したクロムとマンガンからのX線シグナル。 上段は、実際のデータ(黒の十字で表示)と「クロムとマンガンがない場合に予想されるモデル (赤の実線)」の比較。下段は、実際のデータとクロムとマンガンがないモデルの比。横軸は、X線のエネルギー (キロ電子ボルト単位)。各元素からのX線シグナルは、電離状態の元素に高速の自由電子が衝突して励起された電子が緩和するときに出る元素の固有のラインX線です。
Suzaku Spectrum from the Perseus Cluster

銀河の外に大量のレアメタルを発見

keywords: suzaku, Perseus cluster

DOM/2009-2月号にて、 超新星爆発のレアメタル(クロム,マンガン)からのX線の発見を紹介しました。 「すざく」衛星によって、超新星爆発より1万倍以上も遠方にあるペルセウス座銀河団からも 同様のX線を検出しました。 これは,世界で初めての銀河の外(=銀河間空間)からのクロムおよびマンガンの検出です。 この発見は、「宇宙の元素量」測定の先駆けとなり、宇宙の元素合成の歴史を探る上で貴重な手がかりとなります。 この結果は、DARTSから公開されていた複数のデータを足しあわすことで実現できました。

この結果は、 2009年11月1日発行の アストロフィジカル・ジャーナル・レター 705号に掲載されています。 このページに詳しい解説が載っています。 また、 NASAのページから紹介ビデオが見られます。

田村隆幸(JAXA宇宙科学研究本部)

2009年12月

最終更新日: 2018年06月13日