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今月のDARTS

Suzaku XIS light curve of J164449.3+573451
すざく衛星による謎の天体 J164449.3+573451のX線強度変化

謎の天体 J164449.3+573451

宇宙には、不思議な現象がいろいろあります。 その中で最も不思議なものは何でしょう? ブラックホール、暗黒物質、暗黒エネルギー、超新星爆発? 最近、またひとつ、謎の天体が加わりました。 スイフト衛星によって発見された J164449.3+573451 (GRB 110328A)と名付けられた天体です。 ガンマ線で突然明るくなった事から、当初は、ガンマ線バーストとして名前がつけられました。 しかし、この天体、最初の爆発以降も、明るくなったり暗くなったり、 これまでのガンマ線バーストとは全く異なる振る舞いをします。 また、ハッブル望遠鏡やチャンドラ衛星などによって、赤方偏移0.35にある銀河の中心からの放射であるとされています。 したがって、多くの銀河に見られる活動銀河核に関係がありそうです。 世界中の望遠鏡で観測が行われました(こちらも参考に)。 「すざく」衛星でも、通常の観測計画を変更して、 この天体のToO観測が2011年4月6日に行われました。 図は、その時に得られたX線でのライトカーブです。 この観測時でも、この天体は十分明るく、また、観測中にも強度変動していることが分かります。 この図は、DARTS/UDONを用いて作りました。 JAXAのMAXIでもモニター観測を行っています。 どなたか、この天体の正体を教えてください。 ぜひ、DARTSのデータを用いて解析も行ってください。 数ヶ月には、いろいろな観測結果や天体モデルが提案されているはずです。

田村 隆幸(ISAS/JAXA)

2011年4月

最終更新日: 2018年06月13日