「あかつき」中間赤外カメラデータアーカイブ

金星探査機「あかつき」(PLANET-C)に搭載されている中間赤外カメラ(LIR)によって得られた科学データを提供します。

機器の概要

LIRは雲頂温度を調べるために8 -- 12 μmの波長域で雲頂からの熱放射を計測します。

データダウンロード、メタデータ、引用情報

ドキュメント

プロダクトレベルの定義

Level 1b (l1b)
生データ (FITSフォーマットで格納されているカウント値)
Level 2b (l2b)
較正済みデータ (FITSフォーマットで格納されている物理量の値)、フード温度を使った較正なし
Level 2c (l2c)
較正済みデータ (FITSフォーマットで格納されている物理量の値)、フード温度を使った較正あり
Level 2d (l2d)
較正済みデータ (FITSフォーマットで格納されている物理量の値)、フード温度を使った較正あり、感度低下補正あり
geometry (geo)
ピクセル中心での幾何情報 (緯度、経度、地方時、位相角、入射角、出射角、方位角)
Level 3 (l3b, l3bx, l3c, l3cx, l3d, l3dx)
l2b, l2c, l2dデータから計算された、NetCDFフォーマットで格納された等間隔緯度経度格子上の較正済みの物理量の値 (l3b, l3c, l3d)、視線方向を修正したピクセル中心における幾何情報 (l3bx, l3cx, l3dx)
Cloud Motion Vector (CMV)
l3b, l3c, l3dデータから導出された、NetCDFフォーマットで格納された等間隔緯度経度格子における雲追跡風

ファイル命名規約

ファイル名は"CAM_DATE_TIME_KIND_LEVEL_VER.EXT"という形式に従う。

CAM
カメラの名称: LIRの場合はlir。
DATE
画像が撮影された日付 ("YYYYMMDD"フォーマット、UTC)。YYYYは西暦を4桁で表わしたもの (2010 -- 20??)、MMは月を2桁で表わしたもの (01 -- 12), DDは日を2桁で表わしたもの (01 -- 31): 例えば、2015年12月07日は20151207とする。
TIME
画像が撮影された時刻 ("hhmmss"フォーマット、UTC)。hhは時間を2桁で表わしたもの (00 -- 23)、mmは分を2桁で表わしたもの (00 -- 59)、ssは秒を2桁で表わしたもの (00 -- 60): 例えば、05時19分52秒は051952とする。
KIND
フィルタの種類または画像のタイプ: 画像はpic、open画像はopn、close (shutter)画像はsht。
LEVEL
プロダクトレベル: l1b, l2b, l2c, l2d, l3b, l3bx, l3c, l3cx, l3d, l3dx, geo。
VER
バージョン文字列: "バージョン 1.0"の場合はv10。
EXT
ファイルタイプを表す拡張子: FITSファイルはfit、JPEGファイルはjpg、PNGファイルはpng、PDS3ラベルファイルはlbl、PDS4ラベルファイルはxml、NetCDFファイルはnc。

データ処理ツール

関連論文

論文リストをご覧ください。

コンタクト

このアーカイブに関する質問の宛先:

村上 真也, 宇宙航空研究開発機構, murakami.shinya _AT_ jaxa.jp
山本 幸生, 宇宙航空研究開発機構, yamamoto.yukio _AT_ jaxa.jp

このデータに関する質問の宛先:

神山 徹, 産業技術総合研究所, t.kouyama _AT_ aist.go.jp
田口 真, 立教大学, taguchi _AT_ rikkyo.ac.jp