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観測・成果編

GALAXYの観測成果

球状星団

M3(NGC5272)  球状星団とは恒星が10万個ほど集まった天体です。大きさはわずかに10光年程度ですから、非常に密集しているわけです。我々の銀河系に所属するものとしては、現在までに約150天体発見されています。写真はM3(NGC5272)と呼ばれる有名な球状星団です。
銀河系は直径約10万光年の円盤形をしていますが、球状星団は円盤の中にあるのではなく、銀河系全体を包み込むように分布しています。球状星団のように、銀河系の円盤の中ではなく、全体を包み込むように分布した天体をハロー天体と呼びます。

 ハロー天体は銀河系が誕生した頃、おそらく約130億年ほど昔に、ほぼ銀河系と同時期に出来たと考えられています。つまり球状星団は、とても年老いた恒星の集団です。
球状星団は恒星の集まりです。恒星の放射する電波は非常に弱く、たとえ10万個集まったとしても普通は観測できません。しかも年老いた星は一般に活動性が低く、電波X線などを出す天体が球状星団の中に見つかることはほとんど無いだろうと考えられていました。

 しかし実際に観測してみると、球状星団の中には電波を放射するものがいくつかあることがわかってきました。まず、パルサーと呼ばれる電波源がいくつも見つかり、研究者の関心を引きました。パルサーは恒星が超新星爆発した後に残される中性子星が正体で、自転とともに電波がパルス状に放射されています。
やがてパルサー以外にも電波を放射する天体があるらしいことがわかってきました。しかしこれらの天体は普通の電波干渉計で観測しても小さすぎるので点のようにしか見えず、正体がよくわかっていません。

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