このページでは「はやぶさ」のNIRS(近赤外線分光器)で得られたスペクトルデータがご覧になれます。
NIRSは、回折格子を使った赤外線分光器で、内部に入ってきた光はグリズム分光器によって屈折させられて、64チャネルInGaAs(インジウムガリウムヒ化物)フォトダイオードを並べた検出装置で測定されます。暗電流測定の時にはシャッターを閉じることができ、また、検出装置のレスポンスレベルをモニタするためのキャリブレーションランプが2つ搭載されています。
NIRSのスペクトルデータは、ヘッダとバイナリテーブルを含むFITSフォーマットで記録されています。FITSヘッダの中にはステータスパケットデータと、増分情報がリスト化されています。FITSデータセットは観測の日付ごとにtarballで圧縮されています。
-FITS バイナリテーブルについて -
配列 | 単位 |
NAXIS1 - チャネル番号 (1-64) NAXIS2 - 1: 平均 2: 偏差 3: 最大値 4: 最小値 |
Level 1 - 電圧 Level 2 - 標準反射率 (単位 I/F) |
校正手順では、以下のASCIIファイルを使用しています。NIRSからの生データ(電圧)を放射輝度へ変換するのにNIRS_VOL2RAD_PLS.TAB(点光源用)とNIRS_VOL2RAD_ALS.TAB(面光源用)、また、I/Fへの変換にはNIRS_SOLAR_SPC.tabを使っています。これらのファイルをダウンロードするにはこちらをクリックして下さい。
データレベルと観測ターゲットを以下のセレクトボックスから選んで、View listボタンをクリックすると、該当するデータが下に表示されます。欲しいデータをチェックしてダウンロードボタンをクリックして下さい。