たんぽぽ

Tanpopo on JEM-EF

ミッションの解説

概要

たんぽぽ計画は、2015年から国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」船外実験プラットホームに設置された実験装置を用いて行われた「有機物・微生物の宇宙曝露」と「宇宙塵・微生物の捕集」実験です。たんぽぽ搭載を機に開発され、曝露部の手すりに固定された「簡易宇宙曝露装置(ExHAM)」に、実験用パネルを取り付けて宇宙空間での曝露が行われました。

たんぽぽの科学目標は、「生命の原材料となる有機物の宇宙塵による地球への輸送」と「地球生命が惑星間を移動する可能性」の両方を検証することです。全国26カ所の大学・研究機関の研究者がチームを組んで、様々なアプローチから研究に取り組んでいます。

観測装置

Exposure Panel (EP)

EPと呼ばれる曝露パネルは、10 cm × 10 cm × 2 cm の大きさで、20個の暴露ユニットで構成されており、個々の曝露ユニットには宇宙空間の微生物あるいは有機物が保持されます。

Capture Panel (CP)

CPは、宇宙空間を移動する高速の微粒子を捕集するパネルです。衝突時の変性をできる限り抑えて捕捉するために、超低密度のシリカエアロゲルを用いています。外側を3倍の密度のエアロゲルで囲って壊れないようにしています。

より詳細な説明はこちらのページ(英語)をご覧ください。

得られた成果(期待される成果)

実験機器はそれぞれ一定期間(1~3年)後に宇宙空間から「きぼう」与圧部内に取り込まれたのち、地球に帰還しました。

EPによる曝露実験では、1年間宇宙空間に曝露した放射線耐性菌と乾燥耐性菌の培養の結果が報告され、2-3年曝露した試料の解析により経年変化を調べ、微生物が何年くらい宇宙を移動できるかの研究をしています。

CPによる捕集実験では、高速で衝突してきた微粒子の痕 (0.1 mm よりも大きい痕)が 300 個以上見つかり、日本の多数の研究者が分析をすすめています。衝突痕の全データの詳細と解析結果は、会津⼤学にてデータベース化の準備が進められています。

参考文献

データセット一覧

観測装置/データ ID 概要
Capture Panel (CP) tanpopo-sample-data たんぽぽ 宇宙捕集サンプルデータ