DARTSでは、科学観測データ中心に、データ解析に必要なデータや、テレメトリデータ、宇宙機の軌道データ、HK（ハウスキーピング）データなども公開しています。

いくつかの入手経路があります。

• HTTPダイレクトアクセスからの入手
  
  DARTSトップページの「科学データの利用」- 「HTTPダイレクトアクセスからのデータ入手 」をクリックし、 目的の衛星・探査機のディレクトリからデータを入手します。
  データの説明は、各衛星・探査機のデータディレクトリ直下に置かれている 00readme.txt に記載がありますので、参考にしてください。
  
  ディレクトリごとダウンロードしたい場合には、wgetコマンドによる入手が便利です。
  以下の(例)を参考に、ダウンロードしたいデータのURLやオプションを適宜変更してダウンロートしてください。
  
  (例)すざく衛星の観測番号101005010のデータをディレクトリごとダウンロードする
  wget -nv -m -np -nH --cut-dirs=3 -R "index.html*" --execute robots=off --wait=1 https://data.darts.isas.jaxa.jp/pub/suzaku/ver2/101005010/
  
  「--cut-dirs=NUMBER」は、ダウンロードしたデータを保存するディレクトリを作成する際に、リモート側の階層構造を指定の数(NUMBER)だけ無視するというオプション設定です。
  上の(例)では、/pub/suzaku/ver2 を無視して、101005010 ディレクトリだけがダウンロードされます。
• wgetコマンドによる入手
  
  HTTPダイレクトアクセスでディレクトリごとダウンロードしたい場合にはwgetコマンドによる入手が便利です。
  (すざく衛星の例)
  wget -nv -m -np -nH --cut-dirs=3 -R "index.html*" --execute robots=off --wait=1 https://data.darts.isas.jaxa.jp/pub/suzaku/ver2/101005010/
  ダウンロードしたいデータのURLを指定し、以下のオプションを適宜変更してダウンロートしてください。
  ・--cut-dirs=NUMBER ダウンロードしたデータを保存するディレクトリを作成する際にリモート側の階層構造を指定の数(NUMBER)だけ無視します。
• 衛星・探査機ページからの入手
  
  DARTSトップページを下にスクロールし、目的の衛星・探査機の画像をクリックすると、その衛星・探査機のWebページに移動します。
  左サイドメニューの「Data（データ）」をクリックして開いたページに、データの説明とデータへのリンクが掲載されています。
  衛星・探査機ページには、上記の他、「Instruments（観測装置）」や「Analysis（データ解析）」等の情報も掲載しておりますので、参考にしてください。
• アプリケーションからの入手
  
  DARTSトップページの「科学データの利用」から 「Webアプリケーションによるデータ入手・表示 」ページへ進むと、 アプリケーションの一覧が掲載されていす。
  「データ検索」カテゴリのアプリケーションでは、データを検索したり、データをダウンロードすることができます。

DARTSトップページの「科学データの利用」- 「生テレメトリデータ・軌道データの入手 」から入手できます。

衛星・探査機によって、HKデータをDARTSから公開しているものと、公開していないものとがあります。
各衛星・探査機のページの左サイドメニューで「Data（データ）」をクリックしてHKデータの有無を確認するか、もしくは HTTPダイレクトアクセス から目的の衛星・探査機のデータのディレクトリに進み、HKデータの有無を確認してください。

学問分野ごとに標準的に利用されているデータフォーマットが異なります。各分野での代表的なフォーマットを紹介します。

<宇宙物理学・太陽物理学>
主にFITSフォーマットが用いられています。
FITSファイルの拡張子は任意に設定でき、*.fits、*.evt、*.lc など様々な拡張子が用いられています。
ファイルを開くには、専用のソフトウェアが必要です。

<太陽地球系物理学>
CDFフォーマット、netCDFフォーマット、FITSフォーマットなどが主に用いられています。
これらのファイルを開くには、専用のソフトウェアが必要です。

<月惑星科学>
観測データはテキストやFITSなどさまざまなフォーマットで、軌道データやHK（ハウスキーピング）データ等の補助データは SPICEカーネルとして提供されています。
SPICEカーネルを扱うには、SPICEツールキットが必要です。
DARTSではこれらのデータを、PDSという標準に則り、データの説明文書とセットで構造化して公開しています。

各データフォーマットの詳細や、ファイルを開くのに必要なソフトウェア等については、以下をご参照ください。

FITS (The Flexible Image Transport System)

    [日本語] http://hasc.hiroshima-u.ac.jp/fits_core/
    [英 語] https://fits.gsfc.nasa.gov/

CDF (Common Data Format)

    [英 語] https://cdf.gsfc.nasa.gov/

netCDF (Network Common Data Form)

    [英 語] http://www.unidata.ucar.edu/software/netcdf/

SPICE

    [日本語] https://darts.isas.jaxa.jp/missions/pds/spice_ja.html
    [英 語] https://darts.isas.jaxa.jp/missions/pds/spice_en.html
    [英 語] https://naif.jpl.nasa.gov/naif/

PDS (The Planetary Data System)

    [日本語] https://darts.isas.jaxa.jp/missions/pds/pds_ja.html
    [英 語] https://darts.isas.jaxa.jp/missions/pds/pds_en.html
    [英 語] https://pds.nasa.gov/

FITS、CDF、netCDF、SPICEカーネルなどのフォーマットのデータを開いて見るには、専用のソフトウェアが必要です。 「データファイルの開き方がわかりません。」をご参照ください。

しかし、”なかなかハードルが高い”、”専用のソフトウェアが無くてもとりあえず見てみたい”、という方のために、早見画像（QuickLook, QL）が用意されているデータもあります。
各衛星・探査機のページの左サイドメニュー「Data（データ）」の記載や、 HTTPダイレクトアクセス から目的の衛星・探査機のデータのディレクトリに進み、QLを探してみてください。

またDARTSでは、早見画像を見ながらデータを探すことができるアプリケーションを多数用意しています。
WEBアプリケーションによるデータ入手・表示 に掲載されている、「画像表示」や「データ検索」、「簡易解析」カテゴリーのアプリケーションを試してみてください。

データ解析に必要な情報は、各衛星・探査機のページ左サイドメニューの「Analysis(データ解析)」に掲載されています。

DARTSから公開されているデータは、基本的に宇宙科学研究所のデータポリシー に従い、原則として商用利用含めて無償で利用できます。
ただし一部のデータは他機関が著作権を保持している等の理由により、利用を制限しているものがあります。
データについてはデータセットのページを、かぐやHDTVについてはアプリケーションページのトップページにてご確認ください。

画像表示、データ検索、簡易解析などを行えるアプリケーションを提供しています。
WEBアプリケーションによるデータ入手・表示 で、目的にかなうアプリケーションを探してみてください。

DARTSで公開している主な検索ツールには以下があります。

DARTS/Astro統合検索システム
「XRISM」「すざく」「あかり」「はるか」など、宇宙物理学分野の様々な衛星が観測したデータを横断的に検索できるツールです。

Hinode DARTS Query
「ひので」が観測した太陽のデータを検索できるツールです。

かぐや（SELENE）データアーカイブ
「かぐや」が観測した月のデータを検索できるツールです。

かぐやHDTVデータ公開システム
「かぐや」に搭載されたハイビジョンカメラ(HDTV)で撮影した、月の静止画や動画を検索できるツールです。

その他の検索ツールについても WEBアプリケーションによるデータ入手・表示 に掲載しておりますので、参考にしてください。

アポロのFAQページ（英語） をご覧ください。

「かぐや」のFAQページ（英語） をご覧ください。