クェーサー

quasar
カテゴリー: 物理・天文学関連

広がった構造を持たないコンパクトな点状天体です。 QSOということもあります。

天文学の初期のころには、星と分類されていました。その後、分光の技術が発展してくると、可視光で強い“輝線”を持ち、光度の変動が激しいなど、通常の星とは違う性質があることがわかってきました。
点状天体ではあるが恒星とは異なるため、当初は「準恒星状天体(Quasi Stellar Object)」(準星)と呼ばれていました。

クェーサーは電波以外に、赤外線X線でも際立ったエネルギーを放出しています。

最大の特徴は、非常に大きな赤方偏移を示していることです。
クェーサーは、きわめて遠方にある明るい活動銀河(の中心核)だと考えられています。

クェーサーの“発見”は1960年代初頭から始まっていましたが、最近では、クェーサーのまわりに銀河のような構造があるものが発見されており、クェーサーは特に活発な活動的銀河核であると考えられています。