恒星

fixed star
カテゴリー: 物理・天文学関連

自分のエネルギーで輝いている、単体の天体のことを、恒星といいます。太陽もその一つです。
語源としては、相互の位置が変わらずに一定している(=恒)ように見える星のことを示しています。

太陽以外の恒星は、地球からの距離が遠いため、望遠鏡を通しても一点としか認められませんでしたが、近年のVLAやVLBIの観測ではオリオン座のベテルギウス等の恒星が点ではなく、構造を持った天体として観測されるようになりました。

恒星の明るさは等級で表されます。肉眼で見える恒星の数は約6000個ですが、100インチ望遠鏡で見れば10億個以上が観測できます。

誕生したばかりの星は原始星と呼ばれます。
恒星は水素をヘリウムに転換する核融合反応によって輝きます。やがて水素が消費されていくと、半径が大きくなり、赤色巨星へと進化します。
更に核融合反応が進むと、重力によって収縮し、最終的には白色矮(わい)星になるか、超新星爆発によってガスに還元され、さらにはその核が残骸として中性子星になるか、収縮してブラックホールになるかなどに分かれます。