スペースVLBI

space VLBI
カテゴリー: 観測・運用関連

電波望遠鏡となる人工衛星を宇宙に打ち上げて、VLBI観測を行うことを、スペースVLBIといいます。

地上のVLBIでは、基線長(望遠鏡の口径)は地球の直径が最大です。しかし、スペースVLBIでは更に長い基線長が得られるため、より高い解像度で観測を行うことができます。
電波天文衛星「はるか」を使ったスペースVLBIであるVSOP計画では、地球直径の3倍もの基線を実現しました。

スペースVLBIには、VLBIの技術以外にもさまざまな難題があります。打ち上げの衝撃に耐える精密機器の開発、非常に高精度なアンテナの製作と宇宙空間における展開、衛星のコントロールや大量の観測データ伝送など。
それらの課題を克服しながら、次期スペースVLBIであるVSOP-2計画が進行中です。