English

「おおぞら (EXOS-C)」「じきけん (EXOS-B)」プラズマ波動・サウンダー・電子密度データの公開

最近の科学衛星では、観測データをアーカイブ化・公開することが標準的になり、学術雑誌に成果出版する際には、検証可能なデータの所在明示を求められることが多くなりました。一方、過去の科学衛星においては、データのアーカイブ化が行われないままプロジェクトが解散し、せっかく研究に使えるように整備されたデータが、機器開発・運用を担当した研究室の磁気テープ・ストレージ等に死蔵されている例が少なくありません。そこで、宇宙科学研究所(ISAS)では、過去のISASミッションが取得し、大学等に保管されているデータの集約・整備・公開を進めています。 1976年に打ち上げられた「じきけん」、1984年に打ち上げられた「おおぞら」のプラズマ波動・サウンダー・電子密度データも、長らくそうした死蔵データの1つでしたが、東北大学との共同研究によって、Common Data Format (CDF)形式への変換、DARTSへの登録が行われました。それによって、これらのデータはDARTS/Ohzora, DARTS/Jikikenから公開され、AutoplotSPEDASを用いて右のようなプロット(「おおぞら」サウンダーで観測された上部電離圏からのエコー)を作成することができるようになりました。 (2017年5月)


過去のトピックスに戻る

最終更新日: 2017年11月07日